2020-09-12

豪華で速い、まさにスポーツカーを体現したようなジャガーXKR

ちょっと(かなり?)昔の漫画や劇画では、今ほど細かい部分のリアリティが求められてなかったのか、いろいろな物件がわりと雑に描かれていたことが多いように思います。



特にクルマ。全体的に四角いセダン、やや丸いバス、ゴツゴツしたトラックというような、非常にアバウトというか、ざっと「クルマです」という感じの絵ですね。



そう、「おじゃまんが山田くん」に出てきたマイカーみたいな感じといえばいいでしょうか。「クレヨンしんちゃん」の野原家のクルマもたいがい適当でしたが、あれは途中で買い換えてたり「オッサン自動車のアンジェリーナ」という名前が付いていたりしたので、その分少しだけリアルですよね(そうかなあ)。





そして、こういう流れが少し変わってきたのは「こち亀」辺りではないかと思います。中川巡査が乗ってくるスーパーカーがいちいちマニアックな車種だったりするだけでなく、クルマやバイクがほぼ車種がわかるように描かれていますよね。時代的なものもあると思いますけど、この場合はつまり作者がたまたまマニアックだったというか、興味がそこにあったということでしょうね。



誰が見ても「あ、スポーツカー」と感じるクルマ




さて、そういう適当な感じでクルマが描かれていた時代。それでもそのクルマの背景というか、例えば乗ってる人が貧乏か金持ちかを描き分ける必要がある場合。貧乏人のクルマは箱形で、金属なのにツギハギが当たっていたりしてました。一方お金持ちの車は黒塗りの大型セダンか、あるいはスポーツカーでした。



スポーツカーをセダンと描き分けるポイントはたぶん「とにかくロングノーズでショートデッキ」というのに尽きる感じですね。ブラックジャック先生のクルマがセダンで、息子の手術を頼みに来たイタリアの大富豪が乗ってきたクルマが(なんか全長10メートルくらいありそうな)スポーツカー、というような。





そう、あの時代のスポーツカーって、そういう印象だったんでしょうかね。



なんてここまでめっちゃだらだらと書いてしまいましたが、そうなんです。「あのイメージのスポーツカーって、具体的に何なんだろう?」と考えたときに、一番「それだ!」と納得できそうなのが、今回ご紹介するジャガーXKR辺りのような気がするんですね。いや、今回このクルマを見て「てぃきーん」ときた(ニュータイプ?)んですが。



もちろん時代的にXKRの方が後ですからモデルになったわけはないんですけどね。XKのデザイナーはジャガーEタイプから発想を得たということなので、きっとそのEタイプ辺りがモデルだったのでしょうね。となると、イメージが被るのは当たり前なのかもしれませんね。



大人に似合うラグジュアリーなスポーツカー




ほんと、XKRってまさにイメージ通りの「スポーツカー」っていう形をしているんですよ。アルミ製のモノコックボディのラインがものすごく美しい。
全長4.8メートル、幅1.9メートル、重さ1.8トンという大柄なクルマなのですが、その長いフロントには510馬力を発生する5リッターV8スーパーチャージャーエンジンが入っているのですね。これはもう速くないわけがない。



「速い」といってもジャガーはあれでしょ、ちょっと緩くて優雅な…、なんてイメージもあるかと思いますが、この辺りになるともう「スーパーカー」の世界に足を踏み入れている、って感じですね。



しかも革張りでラグジュアリーな内装。英国車、っていう空気がいっぱいに詰まってる様ですね。



大人が乗って似合うスポーツカー、ジャガーXKR。新車当時は1500万円ほどでした。かなり値段がこなれてきたいま、ちょっと気になってらっしゃる方も多いんじゃないでしょうか。



[ライター/小嶋あきら]

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